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実習生を受け入れるのにやぶさかではない企業様とて、その実習生がどんな人物かということはとても気になるものです。もちろん人によって個人差があるのですが、その国の国民性という基本的な特性というのは誰しも備えているもの。現在、当組合がメインで受け入れているベトナム人の特性やベトナム国について、触れてみました。

ベトナム国の現状

概要

概要

1975年4月30日のサイゴン陥落によって集結したベトナム戦争。国土は大きく疲弊し、また共産主義化したことで長らく経済は低迷してしまいます。しかし、その後、1986年から始まったドイモイ政策により経済は大きく発展しています。
また、ベトナムは日本ほどではないですが、他の国と比べると治安はかなり良いとされています。街中では、テロや大量殺人事件などの凶悪犯罪はほとんど報告されておりません。犯罪はありますが、自分自身が気を付けていれば、ある程度の被害は防ぐことができるほどの軽犯罪(ひったくりや置き引きなど)がほとんどです。

経済成長力

経済成長力

 ベトナムの経済成長率は、2000年から2007年までの間、7%前後という高成長を維持してきましたが、2008年のリーマンショックとインフレ抑制政策が原因で5%台まで下がりました。しかし、現在の経済成長率は6%台まで上がり、高い水準を維持しています。また名目GDPは年々、右肩上がりに上昇しており、この傾向は続くと予想されています。

日本との関係性

日本との関係性

2018年も、株式会社電通(東京都港区)が、日本の文化や強みを生かした商品やサービスを海外展開する「クールジャパン」関連事業の一環として実施した「ジャパンブランド調査2018」の結果を発表してますが、世界20カ国・地域を対象に調査した親日度ランキングで台湾などと並びトップにたったのはベトナムです。写真でも分かる通り、レタントン通りという日本人街は日系のお店で溢れかえっているほどです。

ベトナム人の特性(4つのK)

勤勉(Kinben)

勤勉(Kinben)

まず最初のKは、向上心のKです。ベトナム人は勤勉家が多く、向上心の高い人が多いといわれています。この国民性は、儒教の教えの影響から来るものであると言われています。
例えば、ベトナムの親は子どもの立身出世に対する期待が強く、教育にお金を使うことを惜しまない傾向があり、ベトナムの家計に占める教育費の割合は他のASEAN諸国よりも高くなっています。

器用(Kiyou)

器用(Kiyou)

2つめのKは”器用”のKです。竹細工や、切り絵、細かい刺繍が施された小物など、街中のベトナムのお土産を見ても、手先の器用さが見受けられます。また、ベトナム人の手先の器用さの象徴するのは、ベトナム国内のアパレル会社の縫製工場の多さです。ベトナム人の器用さは、世界的にも注目を浴びていて、その証拠に、繊細なスキルを必要とする多くの工場がベトナムに続々と進出しています。

かかあ天下(Kakaadenka)

かかあ天下(Kakaadenka)

3つめのKはカカア天下のKです。最近の日本では、アベノミクスの戦略の柱として、「女性が輝く社会」が打ち出され、女性がたくましくなり、男性はおとなしい草食系だと報じられることがあります。一方のベトナムでは男性が戦争に兵士としてかりだされ、女性が銃後を守ってきたという時代背景があるため、以前から女性が強い傾向にあるそうです。また、日本に比べると、女性の社会進出は圧倒的にベトナムの方が進んでいます。経営者や中間管理職についている女性も珍しくありません。

近視眼的(Kinshiganteki)

近視眼的(Kinshiganteki)

4つめのKは”近視眼的”のKです。近視眼的とは大辞林によると、「見方・考えが先の見通しあるいは大局にまでおよばず,目の前の手近なことにしか及ばないさま」ということです。この性質がベトナム人の国民性の一つであるといわれるのは歴史的背景が大きな要因です。ベトナムは、ベトナム戦争以前から、フランスの植民地となったり、第2次世界大戦を経験したりと、長期的な安定をあまり経験したことがありませんでした。また、ベトナム戦争の為国内では20年以上不安定な時期が続いていました。そのため、先のことを計画して行動したり、未来の利益のために、お金を節約をしたりすることは少ないそうです。

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